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金属の歪み(ひずみ)について

こんにちは。今日は一段と寒かったですね!

XEN GROUP本社のある場所は、雨雲の通り道なのか雨が降りやすい地域で、今日は朝から何度も雪が舞っていました。

 

このところ、締め切りのある原稿修正の仕事が続き、脳みそが煮えそうになっていました。その間に、私についてのBLOGを書いてもらって。照れくさいですが・・・今後ともよろしくお願いします。笑

今日は、溶接時の金属の「歪み(ひずみ)」について書きたいと思います。

長年仕事を続けていて頻繁に耳にするこの言葉。 どんな現象かを簡単に言うと、金属は熱すると伸び、冷えると縮む性質があり、溶接することで起こる「ねじれ、ゆがみ」など変形のことです。私は入社した当初は無知で、あの無機質で硬い金属が伸び縮みすることを聞いて驚きました。

金属製品を作る過程で必要となる「溶接」。弊社で行われている主な溶接では、2個以上の部材に熱を加え、金属を溶かして接合しています。

私は、溶接現場でみんながバチバチやっているのを見るのが好きです。笑

 

今日はこの歪みの写真を撮りたくて、端材を持って溶接現場に行きました。

みんな忙しそう。。。前田Mに声をかけましたが、「オレ、今日はほんまにヤバいんや・・・」と優しく断られたので(笑)、児玉サブリーダーに無理を言ってお願いしました。

最初はまっすぐな鉄の板を、バチバチと溶接をして引っ付けてもらいました。

これですね。私が好きなバチバチ。

溶接直後は熱くて素手で触ることができません。そして、冷えていくほどにまっすぐだった板が歪んできました。

次はステンレス。

板が弓なりに反っています。

次はアルミ。とても軽い金属です。

溶接も鉄の時とは色や火花が違います。アルミの溶接は電圧の調整が難しいと児玉SLが言っていました。

これもやはり歪んでいます。

アルミは鉄の倍伸び縮みするので、縮み量を計算して材料の寸法を出すことも必要ですし、実際に溶接するのも技術が必要です。

写真の様な歪みはハンマーでたたいてまっすぐにしたり、ゲージやスケールで角度や長さを確認しています。

金属のそれぞれの性質を十分に知ったうえで加工を行なうことは、溶接に限らず切断や曲げ、表面処理でも大切な事ですね。

 

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